PS5のグラフィックはどうなる?ゲームエンジンのリアルタイムデモを見て考察【PS5】

  • 2020.02.17
  • PS5
PS5のグラフィックはどうなる?ゲームエンジンのリアルタイムデモを見て考察【PS5】

ライター:がらぱん


PS5が待ち遠しいゲーマーの皆さん。新しいゲームソフトやコントローラーにも大いに期待ですが、何と言っても気になるのはグラフィックですよね。


ゲームの進化が一目見て分かるのがグラフィックなので、気になるのも当然です。


PS4ですら相当グラフィックが綺麗なので、もうこれ以上そんなに変わらないんじゃないか、と言う方が結構いますが、自分はそうは思っていません。


その根拠と、ゲーム作成に使用する「ゲームエンジン」による現状最高峰のグラフィックデモ映像を見ながらどう進化していくのか、レイトレーシング対応によりどうなるのかを考察していきたいと思います。



引用:PlayStation-Godfall – Reveal Trailer | PS5

PS5ローンチタイトルの「ゴッドフォール」トレイラーです。
エフェクトや地面への反射による映り込みが素晴らしいです。

グラフィックは更に良くなるのか

ゲームのクオリティは家庭用ゲーム機がベース

PS5が出るからと言っても、もっとハイスペックなゲーミングPCがありますよね。


じゃあ今現在発売されているゲーミングPCで出来るゲームソフトの方が、PS5世代のゲームソフトより映像のクオリティが高いかと言うとそうでは無いと思います。


基本的にゲーム市場は家庭用ゲーム機(以下CS機)の方が圧倒的に大きく、PCで遊べる大抵の大型タイトルはCS機でも遊べます。


つまり、CS機で表現出来ないグラフィックのゲームは資金的に作るのが難しく、PCのみで発売されるゲームにそこまでお金をかけても赤字なわけです。


という事は、CS機のスペックが上がるにつれてゲームソフト全体のクオリティも上がっていくという事なのです。



PS5発売してすぐには大幅には変わらない

PS4発売当初も同じでしたが、PS3とのマルチタイトルが多かったと思います。


PS5が発売されてから、最初はPS4でもソフトが出ていくと思うので、ゲームのクオリティは当分PS4ベースになりそうです。


勿論解像度やエフェクトのクオリティは上がる為、PS4版よりは綺麗に見えると思いますが。


また、ゲームクリエイターも新しい機械での開発には慣れが必要です。PS3のゲームも初期のタイトルと終盤のタイトルではグラフィックが大幅に良くなっています。技術の進歩もあるのでしょう。

PS5専用タイトルでも性能を十分に引き出すには1~2年してからだと考えるのが妥当でしょう。



ゲームエンジンによる現状出来る最高峰のグラフィック

ゲームエンジンとは?

ゲームエンジンとは、ゲームを制作するに当たって必要な機能を提供するソフトウェアの総称です。


自分も触った事が無いのであまり詳しくは説明出来ませんが、映像やサウンド、インターフェースなどを作成、物理演算をするのに本来はプログラマーが必要ですが、ゲームエンジンを使用する事でプログラムに精通していない人でもそういった要素に携われるのです。


このゲームエンジンを使って様々な有名タイトルが制作されています。



有名なゲームエンジン

Unreal Engine

Epic Gamesという「フォートナイト」で一躍有名になったゲーム会社が開発したゲームエンジン。「最も成功したビデオゲームエンジン」としてギネスに登録されている程メジャーなゲームエンジンです。


[制作された有名タイトル]
・フォートナイト
・キングダムハーツⅢ
・鉄拳7
・Gears of War4

・PUBG
etc…

Unity

主にモバイルやブラウザゲームを制作するのに使用されるゲームエンジン。スマホゲームでは一番メジャーです。


[制作された有名タイトル]
・ポケモンGO
・スーパーマリオラン
・COD:Mobile
・白猫プロジェクト
etc…

REエンジン

日本を代表するゲームソフト会社「カプコン」が開発したゲームエンジン。これが開発されたおかげで、リアルなグラフィックを可能にし、ゲーム作成のスピードが大幅に上がったようです。


[制作された有名タイトル]
・バイオハザード7
・バイオハザードRE:2
・バイオハザードRE:3
・デビルメイクライ5

ゲームエンジンによって作成されたリアルタイムデモ映像

まずはこちらの動画をご覧ください。


引用:Izuniy-UNREAL ENGINE 4 – Photorealistic Graphic (2019)

Unreal Engineで制作された映像です。ただのCG映像とは違い、リアルタイムで処理を行っている(=ゲームとしてプレイ可能)映像です。制作を行っているシーンも見て取れます。


もうこれは実写レベルと言っても過言ではありませんね。


このレベルのグラフィックでゲームを作成する技術は既にありますが、ゲーム機のスペックと制作の手間によりまだ開発は厳しいのでしょう。


いずれ技術の進歩による開発の簡略化と、ゲーム機のスペックアップによりこのクオリティのゲームが実現してくると思います。



引用:Unreal Engine-Chaos High-Performance Physics and Destruction System Real-Time Tech Demo | GDC 2019 | Unreal Engine

こちらもUnreal Engineにより制作された映像です。


こちらは物理エンジンに焦点を当てたリアルタイムデモですが、まるで本物の様な破壊表現に驚かされます。


こういった進化も、ゲームの新たな可能性を切り開くかもしれません。

レイトレーシングの凄さ

レイトレーシングとは?

レイトレーシングとは光の反射をリアルタイムに計算する技術の事です。


物体にリアルタイムで物が反射します。例えば、ガラスや水面などに、鮮明に周りの景色が反射する映像を作れるのです。


これは元々映画作成に使用されていた技術で、計算量が膨大なためゲームでの使用は不可能だったのですが、技術の進歩によりついにゲームでも使われるようになりました。


この凄い技術がPS5に搭載されるのです。



レイトレーシングを使用したリアルタイムデモ映像


引用:NVIDIA GeForce-Project Sol Part 2: A Real-Time Ray-Tracing Cinematic Scene Powered by NVIDIA RTX

グラボで有名なNVIDIAがレイトレーシングのリアルタイムデモ映像を公開しています。


周りの映像が反射するため、メタリックやツルツルな物体の質感が本物の様に見えます。



引用:NVIDIA GeForce Japan-PC 版『Minecraft』公式 GeForce RTX レイトレーシング お披露目映像 (字幕付き)

また、反射だけではなく光の表現もよりリアルになっているのが分かります。


あのマインクラフトがMOD無しでここまで変わってしまうのは驚きです。


こういった細かい違いで、グラフィックは大幅に違って見えるのです。


考察、まとめ

ゲーム制作の最新技術を紹介している動画を見ていると、「スペックはPS4で十分」とは言えなくなってしまいますね。


まだまだグラフィックに関しては進化の余地があるのです。


PS5のグラフィックは今回見てもらったリアルタイムデモの動画にだいぶ近づくと思っています。


それは何故かというと、ゲーミングPCとは違い、PS5の様なCS機は普及しやすく、ソフト開発にお金をかける事が出来ます。従ってPS5のスペックを最大限に引き出したゲームを作れるのです。


また、ゲームの進化はまだ続いています。


PS5も順当にいけば恐らく6年以上は現役戦っていく事になるので、現在のゲームのグラフィックは余裕で超えていくでしょう。


ゲームのグラフィック進化は、ゲーマーにとってロマンを感じる大きな要素です。PS5が発売される今、大幅な変化の時なので注目していきたいですね!

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