ライター:がらぱん
ついに発表された次世代ゲーム機のスペック。CPUやメモリなど細かい情報が出ていて、詳しい方であればどちらの方が良いか分かるかもしれませんが、何となくXboxの方が高性能だろうな、程度しか分からない方が殆どだと思います。
まず性能が発表されてから自分が思った事は、予想以上の性能だったという事で、驚きました。コンシューマ機として普及させなければいけない中、この性能でどこまで値段を落とせるのかも気になる所です。
ゲーミングPCでの経験と有識者の見解を基に、次世代ゲーム機の性能について自分なりの見解を述べていきたいと思います。
TFLOPSでの比較

それぞれの項目の数字だけを追っていくと、何となくXboxの方が良い感じがします。特に注目されているのはGPUのTFLOPsという箇所で、性能の指標になる所です。大抵の比較記事ではこれを一つの性能差として大きく取り上げています。
ここだけを比較すると、PS5は10.28TFLOPS、Xboxは12TFLOPSとXboxの方が高く、Xboxの方が良いんではないかと思う方が多いと思います。
因みにこれがどれだけ凄い数字かというと、以下の表を見れば分かると思います。

次世代機は、現世代機の倍以上のFLOPSを誇っている事が分かります。
グラフィックボードで見れば、PS5は「NVIDIA GeForce RTX2080」以上、Xboxは「NVIDIA GeForce RTX2080 Super」以上の数値を誇っています。これらはハイエンドGPUの部類に入るグラフィックボードであり、これによりハイスペックゲーミングPCと肩を並べる性能であると言われているのです。
約2TFLOPSの差はどれ程の性能差を生むのか?

個人的な見解は、普通に遊ぶ分には大差は無いと考えています。しかし、レイトレーシングや4K出力などの処理の重い設定にしている時に多少フレームレートの違いが出るのでは無いかと思います。
両機とも最大フレームレートは120FPSと制限されていて、現状のゲームソフトだと10TFLOPSを超える性能で、フルHD出力であれば120FPSを出す事は容易だと思います。
しかし、ゲームソフトは日々進化していて、より多くの処理が必要になった時にどうなるかは正直分かりません。レイトレーシングや4K画質で最高の設定にしてより高いフレームレートを出すにはXboxの方が優れていると言えるでしょう。
ただ、スペックの成長が著しく速い世代なので、PS5proは恐らく発売されると思います。ゲームソフトの進化に関してはそこまで気にする要素では無いのかもしれません。
ロードはPS5の方が早い!

PS5の一番の売りはロード速度です。両機ともSSDを採用しているので高速な読み込みが期待出来ますが、Xboxと比較すると、約2倍以上の転送速度となっています。
性能のXbox、ロードのPS5なんて言われていますが、ロードの差はとても大きな変化を生むと考えています。
また、有名なゲームエンジン「CryENGINE」の制作会社である
「Crytek」のエンジニアがこの事について言及していましたが、ゲーム中のローディングページが消えたり、バックグラウンドでゲームをロードする為のムービーを見る必要が無くなったりと、TFLOPSの差以上にゲームの形を大きく変えるのではないかと言われています。
ゲームソフトの互換性について

Xboxは全てのXboxシリーズのタイトルと互換性があると発表されていますが、PS5はPS4のタイトルのみであり、PS、PS2、PS3の互換性は無いそうです。
これに関してはXboxの方が良い対応でしょう。ゲームソフトの互換性がどれ程求められているか分かりませんが、古いソフトの互換性を省いて少しでも値段を下げようとしているのでしょうか。
昔ソニーはPS3の初期型で、PS、PS2の互換性を付けた所本体の値段が高くなりすぎてしまうという失敗を犯しているので、それに習っての判断なのかもしれません。
まとめ
普通にゲームを楽しむ分には、ロード速度の速いPS5に軍配が上がると思います。最高の画質設定で、高いフレームレートを出して遊びたいのであれば、Xboxの方が良いんじゃないかな、と思っています。
ただ、個人的にはロード速度はかなり大きいと思います。ロード時間があるのが当たり前な今、ロードが無くなるというのはあまり想像が付きませんね。オープンワールドなど読み込みが遅いゲームなどで本領を発揮するのではないでしょうか。
何にせよ、早く実機を触ってみたいですね!