
ライター:がらぱん
PS4やSwitchなどの家庭用ゲーム機で遊んでいると、あまりフレームレートを意識しないですよね。というのも、これらの家庭用ゲーム機のフレームレートはゲームソフト毎に固定であり、マックスでも60FPSまでしか出ません。
発売が予定されているXbox SeriesXやPS5などの次世代ゲーム機達はマックスで120FPSまで表示が出来るとの情報が出ていますが、ゲーミングPCで遊んだ事が無い方は恐らくピンと来ないと思います。
今回はそもそもフレームレートとは何なのか、また視覚的にどれ程変わるものなのかを自分なりに解説、説明していきたいと思います。
フレームレートとは何か?

ゲームなどの動いている映像も、実は静止画を何回も表示させて動いている様に見せています。パラパラ漫画の様な事です。
フレームレートとは、単位時間あたりに表示される静止画の数を表す数値の事です。基本的には1秒間に何枚の画像を表示させるかを示すframes peer second[fps]の単位が使われます。
例えば60fpsであれば、1秒間に60枚の静止画を表示して動いている映像の様に見せているのです。
視覚的にどう変わるのか?

1秒間に表示される静止画が増えるという事は、映像がより滑らかに動くというのは何となく分かると思いますが、恐らく120fpsを超えるフレームレートの映像を見たことがある人は少なく、どれ程滑らかになるかを文章で伝えるのも難しいです。
一先ずyoutubeで対応している最大フレームレートの60fpsと、30fpsとで比較している動画をご覧下さい。※youtubeの画質設定で720p60以上に設定して再生して下さい。
引用:福々-【フレームレート比較】30FPS、60FPS、120FPS、240FPS等に対応
とても分かりやすい比較動画で、60fpsの映像が一番滑らかに動いている様に見えますね。実際のゲーム映像での比較でも視覚的に大きく変わってくるのが分かると思います。
引用:wolfgang-30 FPS vs. 60 FPS Gaming
この様に、30fpsと60fpsでは大きな差があるという事が分かると思いますが、これらのフレームレートの差は2倍で、60fpsと120fpsの差も2倍です。
これらの事から、120fpsで大きく変わる事は何となく分かったと思います。実際に120fps以上で動いている映像を見ると感動しますよ!
余談ですが、映画では24fpsが採用されています。これはワザと雰囲気を出すためにフレームレートを下げているのです。ドラマと映画では、映画の方が重厚感のあるイメージだと思いますが、ドラマは30fpsで、このフレームレートの違いで雰囲気が大きく変わってきます。24fpsで映像を撮れば、映画っぽくなるんですよ!
この様に、視覚的にも感覚的にも自分達が知らない所でフレームレートを実は体感しているのです。
フレームレートが上がると、ゲームの操作感が良くなる!

ゲームでのフレームレートは映像の滑らかさだけではなく、操作感を大きく変えます。静止画一コマの感覚が狭まるという事は、より細かい操作が出来るという事になります。
特にシューティングゲームなどの精密なエイムが必要なゲームでは、やりやすさが大きく変わってきます。スティックを入力してから映像が動くまでのラグが無くなり、細かく激しく視点を動かしてもほぼ遅延を感じる事無く入力する事が出来ます。
もし120fpsでの操作に慣れてしまえば、60fpsでの操作は非常にやりづらく感じる様になります。
通常のモニター、テレビでは60fpsまでしか表示出来ない

モニターのスペックにリフレッシュレートというのがあります。これは1秒間に画面を更新出来る回数を示していて、単位は[Hz]になります。単純に60fpsを表示するにはリフレッシュレート60Hzの性能が必要という事です。
現状普通のモニターであれば最大対応リフレッシュレートは60Hzです。120fpsの映像を体感するには、リフレッシュレートが「120Hz」以上に対応しているモニターでなければいけません。
PCゲーマーの間ではゲーミングモニターであれば144Hz、240Hz対応の物が一般的になりつつありますが、一般的に普及しているとは言えない状況です。
このまま次世代機が発売されれば、60Hzモニターで遊ぶ方が断然多いと思います。高Hz対応モニターがもっと値下がりして家庭用ゲームを楽しむ方たちにも普及しないと、モニターによる格差が広がってしまうのではないでしょうか。
まとめ
フレームレートについて自分なりに説明をしてみました。フレームレートが上がる事でどうなるかは何となく分かって頂けたと思いますが、120fpsの凄さはやはり体感してみるまでは分からないと思います。
次世代機に備えて高Hzモニターを準備しておくのも良いかもしれません。よりゲームの進化を楽しむ、シューティングゲームを頑張りたいという方には必須のモニターになる事は間違いありません。